こんにちは。
このページでは葉酸の効果について掲載しています。
葉酸は妊活中の女性だけではなく、パートナーである男性にもメリットがあります。
葉酸はビタミンB12と一緒に血液を作る働きがあり、造血作用の働きがあります。
基礎代謝を上げて、細胞分裂や再生を促します。
葉酸は貧血や美肌、育毛などのサポートに欠かせない栄養素としてあらゆる人に必要な栄養素として近年注目されています。
葉酸不足を解消し、1日の摂取量を守り効率的に葉酸を摂取する方法などを紹介しています。
葉酸の効果や働きとは!?
ママとベビーに欠かせない栄養素として注目されているのが水溶性のビタミンB群の1種「葉酸」です。
ママのお腹の中にいる赤ちゃんの神経系の生成に必要な栄養素であり、赤ちゃんの先天性異常である神経管閉鎖障害のリスクを軽減してくれます。
神経管閉鎖障害とは!?
赤ちゃんの脳や脊髄などの中枢神経系のもとである神経管に異常が起こる先天性の病気。脊椎骨が形成不全となって起きる二分脊椎や無脳症、水頭症などがあり、日本では1万人に約6~7人の赤ちゃんが神経管閉鎖障害をもって生まれているそうです。
葉酸は妊娠中にとても重要な栄養素と母子手帳にも明記されています。
葉酸はママやベビーへの効果や働きが注目されていますが、ビタミンB12と葉酸は赤血球の形成をサポートする「造血ビタミン」としての働きも注目されています。
葉酸欠乏症で起こる症状
- 貧血
- 肌荒れ
- 神経障害
- 腸機能障害
etc…などの症状をもたらします。
葉酸が不足すると「ホモシステイン」というアミノ酸がメチオニンというアミノ酸に変化されるメチオニン代謝が低下します。この「メチオニン」はたんぱく質の合成に必要。細胞増殖に必要なDNAの合成にも必要となり、妊娠初期は胎児の細胞増殖が盛んなので葉酸の摂取が重要とされています。
葉酸は、ビタミンB12やビタミンB6共にメチオン代謝に関与してます。
体内の血液が増えると細胞分裂・再生が促進され、血管と血液がバランス良く正常な状態を保てます。
血液は体温を維持してくれており、赤血球が少なくなるという事で不調をもたらすことに。
鉄分も大切な栄養素ですが造血しているのは葉酸とビタミンB12による効果。
葉酸を含む食事に加え、葉酸サプリを利用し1日の摂取量を守り効率よく吸収する事で葉酸不足を解消する事ができるんじゃよ。
葉酸は女性だけではなく男性にも必要不可欠な栄養素なんですね。
葉酸は、うつ病、動脈硬化や認知症、閉経後の乳癌の発症率が低くなるなどにも期待されているんだよ。妊娠時の女性だけではなくあらゆる人に必要不可欠な栄養素であり健康による効果も期待できるんじゃよ。
葉酸を含む食品
水溶性のビタミンB群の1種「葉酸」熱に弱く、水にも溶け出してしまいます。
食品に含まれる葉酸は調理する過程で50%近くが分解するか、ゆで汁に溶出することが多く、食品から摂取する場合は調理方法を工夫したり、新鮮な生の野菜・果物から摂取するのがおすすめです。
- 生で食べる
- 新鮮なうちに短時間で調理
- 汁物にする
- 茹でずに蒸す
etc…無水調理で素材本来の味を引き出すのもgood!!
ビタミンCも豊富なイチゴは100g中90μgの葉酸を含んでいるのに手軽に食べることができますね。
納豆も調理することなく鉄分・カルシウムも一緒に摂取できるよ。
葉酸は野菜を中心に多く含まれているけれど、果物・豆類・海藻類・レバーなどからも摂取できるんじゃ。調理の手間がなく手軽だからといってそればかり食べるのはNG。葉酸を含む様々な食品からバランスよく摂取することが大切。
ビタミンB12・鉄と一緒に摂取る事で造血作用を期待でき葉酸が効果的に働いてくれるんじゃよ。
厚生労働省が推奨している1日の葉酸摂取量
- 成人男性240μg(240μgDFE)
- 成人女性240μg(240μgDFE)
- 妊婦480μg(480μgDFE)
- 授乳時で340μg(340μgDFE)
- 妊娠を計画・妊娠の可能性がある女性は神経管閉鎖障害のリスク低減のために240μg+400μg=640μg
葉酸を含む食品は調理中に失われてしまいますが、240μg(240μgDFE)は食事で補えているとされている量とされています。
食事だけでは、厚生労働省が推奨している1日の葉酸摂取量を毎日満たすことができない事もあります。
また、不要な葉酸は尿として排出され体内に蓄積されません。
食事で補うことができなかった葉酸をサプリを利用する事で手軽に摂取できます。
葉酸サプリを利用する際は1粒あたりの含有量を把握し、葉酸を含む食事とのバランスも考えつつ過剰摂取にならないよう注意が必要です。
現在、葉酸の1日の上限は1000μg(1000μgDFE)とされています。
過剰摂取で起こる症状
- かゆみ
- 蕁麻疹
- 呼吸困難
- 発熱
- 生まれてくる赤ちゃんに対して小児喘息のリスク
- ビタミンB12の欠乏の診断が遅れる可能性
etc…葉酸の過剰摂取でおこる症状などが報告されているようです。
葉酸サプリは1粒の含有量が商品に表記されています。
気をつけたいのは1粒の含有量が多く配合されている商品です。
葉酸を含む食事とのバランスを考えると1日の上限は1000μg(1000μgDFE)をオーバーしてしまう場合もある為、葉酸サプリは摂取量を調節する必要があります。
葉酸サプリの1粒あたりの含有量を把握しておく事が大切です。
葉酸の1日の推奨摂取量は妊娠の有無で異なるんですね。
葉酸を含む食事と葉酸サプリで1日に必要な葉酸の摂取量を調節する事で過剰摂取を防げるんですね。
葉酸サプリには合成葉酸(モノグルタミン酸型)と天然葉酸(ポリグルタミン酸)を使用しているサプリが存在するんじゃよ。
葉酸サプリを選ぶ中で1番注意が必要なのは合成葉酸(モノグルタミン酸型)や添加物を利用しているにも関わらず「無添加」を堂々と謳っている合成葉酸を酵母に含浸した葉酸を利用しているにも関わらず「天然型酵母葉酸」などと紛らわしい表現を行っているメーカーや商品なんじゃよ。
毎日の生活に取り入れるには、安全で安心できる葉酸サプリを選ぶ事が需要じゃ。
葉酸は不妊治療中の方にもおすすめ
不妊症とは避妊をしていないにも関わらず1年以上妊娠していない事。
不妊症の原因は1つだけとは限らず、不妊要因が重複している場合もあるそうです。
原因を特定し、結果をもとに様々な治療方法を病院では相談し提案を行ってくれます。
- 一般不妊検査
- タイミング指導
- 人工授精(AIH)
- 体外受精・胚移植(IVF-ET)
- 顕微鏡受精(ICSI)
- 胚凍結保存・凍結融解胚移植
- 精子凍結保存
- 卵子凍結保存
- 精巣精子回収法(TESE)
- 精巣精子を用いた顕微授精(TESE-ICSI)
- 生殖外科治療
治療以外でも病院によっては説明会や栄養管理士・不妊カウンセラー・体外受精コーディネイターも設けているようですね。
不妊症の方は赤ちゃんを育てやすい体作りも大切です。
ホルモンバランスが崩れやすい方などは食事・運動・生活習慣を見直し改善。
- 冷えと不妊
- 食事バランス
- 運動
妊娠率を上げる為に必要です。
BMI25以上あるとホルモンバランスも崩れやすいと言われています。
月経が不規則だったり、不妊治療を受けていても妊娠率が低くなったり、流産のリスクが高まるetc…などの症状が考えられます。
食事・運動など生活習慣の見直しを行い、体質改善を行う必要があるようですね。
葉酸が着床率を高める
ママのお腹の中にいる赤ちゃんの神経系の生成に必要な栄養素であり、赤ちゃんの先天性異常である神経管閉鎖障害のリスクを軽減してれる葉酸。
葉酸は、細胞分裂や細胞増殖に欠かせない栄養素です。
着床率を高める為には子宮の血流が循環しているなども大きく関係している事から、造血作用のある葉酸を摂取する事で骨髄の細胞分裂が進み、血行が促進され子宮環境のサポートにもなります。
子宮内膜は厚いほど環境が良いとは限りませんが、受精卵にとってが厚みがありふかふかの子宮内膜のほうが着床しやすくなると言われています。子宮内膜が薄いと着床したとしても妊娠の継続が難しく流産などの可能性が高まるそうです。
- 子宮内膜を強化
- 子宮内の血行を促進
- 受精卵を強化
- 精子の染色体異常を防ぐ
【葉酸】1998年の葉酸強制添加義務化の影響
※↓クリックorタップで拡大↓
子宮や卵巣の機能の向上やホルモンバランスを整える効果も期待できるんですね。
精子の分裂にも関与し男性も葉酸サプリを服用する事で先天異常や奇形のリスクを低減する可能性もあるようですね。
カリフォルニア大学の研究チームが発表したデーターによると、葉酸の摂取量が多かったグループの男子の精子が染色体異数性が2割~3割低かったんじゃ。
Low Folate Levels May Harm Sperm(英文)
不妊治療中の方は葉酸サプリを服用する事で解決する訳ではないかもしれんが、妊娠率を高めるために掛かりつけの医師と相談を行ってみても良いかもしれん。
葉酸は高齢出産の方にもおすすめ
日本産科婦人科学会によると高齢出産とは35歳以上の初産婦(高齢出産・高年初産)と定義されています。
高年齢の方は妊娠率が低くなり、流産率は高まります。
そして、妊娠中の合併上も増える可能性がありますが、近年は40歳以上の女性から生まれる赤ちゃんの人数は年々増加傾向にあるようです。
高齢出産のリスク回避としても葉酸は効果的です。
35歳からでも妊娠したいと思っている妊活中の方は妊娠しやすい体と環境を作りとして葉酸サプリを取りれている方も多くいらっしゃるようです。
高齢出産の方が妊娠中の予後不良事象に対して個人が遂行可能な対策が3つあげられていました。
- 妊娠前からできる対策として葉酸の服用
- 肥満の是正も一定の予後の改善をもたらす
- 娠前と妊娠中を通じ自身のリスクアセスメントを常に行う
妊娠3 ヶ月前からの服
用を心がけるとよい
妊娠前までにBMIで標準の範囲まで減量
妊娠中の健診も欠かさず行い,産科的及び内科的合併
症の早期対処に努める
着床率を高める為には子宮の血流が循環しているなども大きく関係している事から、造血作用のある葉酸を摂取する事で骨髄の細胞分裂が進み、血行が促進され子宮環境のサポートにもなります。
東口篤司2 薄い子宮内膜の原因と対策日産婦誌
葉酸は妊娠初期の細胞分裂を促進をサポートするんじゃ。
妊娠率を高め、受精卵が着床しやすく、造血作用で血行が良くなり冷えなどの改善される事で生殖機能も代謝UP!!
高齢出産や不妊などのリスク回避としても葉酸サプリは役立つ栄養素じゃ。
葉酸は認知症動脈硬化の方にもおすすめ
赤血球の形成を助け、巨赤芽球性貧血を予防したり、動脈硬化の危険因子「ホモシステイン」というアミノ酸を無害のメチオニンに変換したりする働きを持っている葉酸。
「ホモシステイン」は濃度が高いと脳梗塞・認知症などの症状を発症しやすいという研究が発表されているそうです。
日本総合健診医学会:血清総ホモシステイン濃度の測定は健康長寿を達成するために必要な検査である。
NHKの番組でも、葉酸を含むほうれん草やレバーを多く摂取すると認知症や脳卒中など様々な病気のリスクを下げることを示す研究結果が発表されたと放映されていましたね。
葉酸不足の人に比べてて「アルツハイマー病の発症率が半分になった」「心筋梗塞の死亡リスクが40%減った」というデータも放映されていたよ。
ホモシステインは加齢とともに増えるため、葉酸は認知症予防に欠かせない成分としても注目されているようだね。
葉酸は更年期障害の方にもおすすめ
閉経を挟んだ前後約10年間、初潮の年齢が人それぞれ異なるように閉経の年齢にも個人差があるようです。
一般的には45~55歳が更年期と言われる期間。
最近は30歳という年齢で若年性更年期障害の症状に悩まされている方も。
- 汗をかく
- のぼせ・てり
- だるい・疲れやすい
- イライラ・不安
- 不眠
- 頭痛・めまい
- 耳鳴り
- 腰痛
- 尿トラブル
etc…
更年期障害も若年性更年期障害も体と心に現れる症状は似ていますが、通常の更年期障害は加齢による卵巣機能の低下が大きな原因ですが、若年性更年期障害は自律神経の働きの低下が原因のようですね。
葉酸で閉経後にアップするホモシステインを抑制。
葉酸は、循環器疾患に大きく影響を与えるホモシステインとも関係しています。葉酸が不足し、このホモシステインが増加し血液の流れが悪くなります。そうすると、脳卒中や心筋梗塞などの動脈硬化性疾患のリスクが高くなることがわかっています。
更年期女性は、積極的に葉酸を摂取する必要があるのです。同時に、大豆食品を接触的に摂取しながら、ビタミンB6やビタミンB12を摂取するともっと良いです。
廣田孝子3更年期女性のための食生活(更年期をいかにのりきるか) 日本産科婦人科學會雜誌
ホルモンバランスが乱れると、イライラしたり落ち込んだり、体にも様々な不調が出てくるんですね。
閉経後にホモシステイン値があがる中高年の女性にも葉酸はおすすめなんですね。
葉酸の効果に関するまとめ
葉酸サプリは様々な症状にオススメなんですね。
葉酸サプリは様々なメーカーから販売されていますよね。
葉酸サプリを選択する時に注意することはありますか?
葉酸サプリには天然葉酸(ポリグルタミン酸)と合成葉酸(モノグルタミン酸型)の2種類が存在し、合成葉酸(モノグルタミン酸型)葉酸を酵母に含浸させた葉酸と石油系の化学物質由来が存在するため正確には3種類があるんじゃ。
葉酸サプリは購入する前に必ず、成分表示を確認し天然葉酸・合成葉酸・添加物の有無などを確認する事がおすすめじゃ。
葉酸サプリの中には「無添加」と表現しているのも関わらず広告表現とは異なる商品だったりもするので注意が必要です。
複数のサプリを利用されている方や病院などで処方されている薬などを飲まれている方は1日の摂取量を守り、過剰摂取に気をつけましょう。
不妊治療中の方や高齢出産の方など掛かりつけの医師と相談の上、葉酸サプリの服用を検討してみてはいかがでしょうか?
葉酸サプリは妊活中・妊娠中・産後と摂取量もそれぞれ異なりますので使用期間・摂取量・母体・胎児に影響する過剰摂取のリスク・葉酸サプリの種類など把握した上で服用することをおすすめします。
葉酸の効果を期待して葉酸サプリを選ぶ基準として将来のお子様の為にも安全で安心できる葉酸サプリを選んで頂きたいです。
妊娠しやすい体つくりのサポートとしてもご自身が納得のいく葉酸サプリを選んで下さいね!!
参考文献
- ビタミン研究のブレークスルー 日本ビタミン学会編
- 胎児の正常な発育に役立つ「葉酸」を摂取できるとうたった健康食品 国民消費者センター
- 佐藤(三戸)夏子, 瀧本秀美 葉酸と胎児の発育 ビタミン 2008; 82(1): 19-23
- 末木一夫 葉酸のリスクと有益性 ビタミン 2009; 83(2): 65-67
- 水上尚典 葉酸摂取のすすめ 日本補完代替医療学会誌 2009; 6(2), 53-57
この記事の監修者紹介
博士コンサル 栗山 雄司さん
博士(水産学) 43歳 富山県滑川市出身 (株)アンチエイジング・プロ COO 現 東京海洋大学卒 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員
適切な業界育成を目的に、支持し続けられる健康食品をテーマに騙されないための健康食品情報を発信